ぼくの空にも明日(あす)はくる

ぼくは、「みんな仲良く手をつないで」とか、「友情を胸に」といった歌詞を

書きません。「大人が子ども向けにつくった歌」というのが、苦手なんです。

この歌はその最たるもので、歌詞の意味を考えてしまうと難解ですよね。

アイドルだからとか、イケメンだからとか、それだけの理由で、曲を好きになるって

ことはないと思います。大人の心を歌った歌を、子どもたちが好きになるには、

ちゃんと理由があるんです。

誰もいない暗がりに 立ちつくすぼくの中に

生まれてくる火種たちは もくもくとくすぶってる

 

このまま抱えていれば 「ユメ」や「キボウ」になるから

燃えないうちにもみ消して ここで捨ててしまおうか

 

 だけど本当は探してる 自分の知らない自分を

 顔を上げて歩き出そう ぼくの空にも ほら 明日はくる

 

 

誰かの呼ぶ声がして 振り返るぼくの影は

少しだけ背伸びをしてる どっちが本人(ホント)なのかな

 

心の地図を頼りに 長い旅を続けてる

道に迷ったわけじゃない 行き先を知らないだけ

 

 涙の降る夜があっても 胸を擦りむく日があっても

 あと一歩歩いてみよう ぼくの空にも ほら 明日はくる