一等星の夢

2006年5月5日、深夜。5~6年と担任し、卒業生として送り出したばかりの

大切な教え子、タカちゃんが天に召されました。

私は泣き続けました。こんなにも哀しい出来事が、この世にあるものなのかと…

河原木学級だった39人の卒業生に知らせなくてはと、朝から電話をかけ続けました。

しかし、ゴールデンウイークの最終日。家にいたのは数人で、ほとんどは外出中。

そうでない子たちはみんな部活動に行っていました。

自転車をとばし、中学校へ。

「今日中なら、まだ顔が見られる!タカちゃんの家に行ってくれ!」

見つけた子たちに、必死で声をかけてまわりました。一日中、市内を走り回り、

やっと39人全員に連絡が取れたときには、もうすっかり夜でした。

家の近くの橋の上で、疲れ切って立ち止まると、急に大きな哀しみが

こみ上げてきて…私は自転車にもたれかかったまま、動けなくなってしまいました。

ここから、この曲は始まります。

あの日から、1日として、彼のことを思わなかった日はありません。

この歌は「レクイエム」ではありません。永遠に私の胸の中で生き続ける、

タカちゃんとの「約束」そのものなのです。