地球のこどもたちへ

大学4年生のとき、岩手大学教育学部附属小学校で教育実習をしました。

そのとき配属になった3年つつじ組の子どもたちに、何かお礼がしたいと

考えて作ったのがこの作品です。脚本も自分で書きました。

当時は楽器もMacintoshもなかったので、鍵盤ハーモニカで作曲して、

五線譜に手書きで楽譜を書いていましたね(^_^;)

岩手大学合唱団定期演奏会の第2部ステージとして上演しました。

まさか、これが世に出ることになるとは、全く考えてもいませんでした。

もとは混声四部のものを、小学生用に同声二部・三部に書き直しています。

その後教師になってから、シム・シメールさんの同タイトルの本を

知りました。まったく関係のないお話なんですが、「地球を大切に守っていこう」

というテーマは、共通しています。不思議なものですね。

森の向こうに

この劇はこの歌からはじまります。主人公のサーラの独唱。

最後のフレーズが、終曲「Mother's Forest」にも出てきます。この劇のテーマの

伏線になっているわけです。

魔法学校のマーチ

妖精の子どもたちが、歌いながら登場します。

森の朝

トップページでぼくが歌っている曲です。出版されている「地球のこどもたちへ」には

掲載されていません。岩手県盛岡市の「キャラホール少年少女合唱団」がこの劇を

上演する際、「長老の歌をつくってほしい」ということだったので、つくりました。

※「森の朝」は、河原木自身が作詞・作曲し、演奏しているものです。

JASRACには登録されていません。

ホーキング・ワルツ

妖精の子どもたちが、ほうきで空を飛ぶ魔法を習うシーンで歌います。

ホーキング博士とは一切関係ありません。

お金持ちバンザイ!!

「金持ちになりたい」という、人間のきこりたちの欲望をアホな歌にしてみました。

今時「レジャーランド」なんて言わないよなあ…(笑)

サーラ

主人公のサーラが、森の中で迷うシーンのBGM。

「あー、つかれたー!」と、ピアノの鍵盤の上に肘をついたときに出た和音が

気に入ったので、曲にしたらこうなりました。

Fairy Step

妖精のやんちゃ坊主、ジノーが登場するシーンのBGM。

ゲームミュージックの影響をもろに受けています。

The Magic Of RAVEL

森で行き倒れになっていたサーラを、妖精たちが魔法で救うシーンのBGM。

当時、モーリス・ラヴェルのピアノ曲にハマっておりまして、聴きまくっていたら、

ピアノの先生に「じゃあ、次の試験はラヴェルのソナチネね」と言われ…(+_+)

死ぬ思いで練習したラヴェルのソナチネ第1楽章を参考にしました。

まほうてんごく

妖精たちが「魔法」について、サーラに説明する歌。魔法が使えたらいいなって、

誰でも思ったことはあるんじゃないでしょうか。

君の心(そら)へ

泣き崩れるサーラを、妖精たちがなぐさめる歌です。

心と書いて、「そら」と読む。子どもの頃、母親に連れられて教会に行っていて、

讃美歌をたくさん覚えたんです。その影響が出ている曲ですね。

赤い子守歌

サーラが独りで家に帰ろうとして、再び行き倒れになるシーンのBGM。

「なんで赤いの?」ときかれたら、「なんでだろ?」って答えます。

できあがったときに、なぜか「赤い子守歌だなあ」と思ったんですよ。

Thunderbolt

欲望のままに森を伐ろうとするきこりたちに、長老から制裁の一撃!!

実は雷の音、シンセサイザーの音なんです。いやあ、シンセって便利だ。

森の怒りの歌

妖精たちが、きこりたちを懲らしめる歌です。

ドラゴンクエストとか、FINAL FANTASYとか、とにかくRPGが大好きでして。

かならず最後にボスキャラが登場するんですよ。そのまんまのイメージです。

Green Whisper

長老が語るシーンのBGM。もとは、混声四部のヴォカリーズだったのを、

木管3+弦1の楽器編成に書き換えました。リコーダーで演奏してもきれいです。

Mother's Forest

終曲。「森の向こうに」と対になっている、この物語のテーマ曲です。

音楽会などで、単独で演奏されることが多いみたいですね。

混声三部版は、中学校のクラス合唱で人気が高いとのことでした。

地球(ほし)の背中に乗って

カーテンコールのために作ったピアノ曲。…ですが、作曲した本人は難しくて

弾けません(T−T)なので、この演奏はMacintosh+Cubaseの打ち込みです。

Bye Bye Bossanovamba

カーテンコールの後に、出演者全員で踊りながら歌うノリノリの曲。

サンバのリズムにボサノバっぽいコード進行なので、安直に名付けました。

「伴奏が難しすぎる」と苦情が寄せられましたが、大丈夫、ぼくも弾けません。